【ガイアの夜明け】若き職人の新たな挑戦

2014/03/25(火)22:00 テレビ東京放送

伝統工芸というのは一見すると歴史の重みを感じ心惹かれるものがある。ただ、それを買うかというと一般の人は値段が高く買うということにはなかなかならない。確かに一部の豊かで、伝統工芸に興味のある人は買うかもしれないが、その人口は確実に少なくなってきているのだろう。このままでは確実に多くの伝統工芸は廃れていくことだろう。今回はこの伝統工芸の危機に対しての取り組みです。

時代とともに変わらなければならない

表参道にあるデンマーク発のFlying Tigerという雑貨店は、低価格で様々な色とデザインで開店前には若者の行列ができている。雑貨に対する若者の潜在需要はあるようだ。ここに目を付けた西武百貨店のスタッフは、この需要と下降傾向にある伝統工芸を結びつけビジネスにしようとしている。伝統工芸の良さは確実にこういった雑貨への潜在需要と結び付けられると考えたのだろう。
  また、京都ではGO ON(進むと御恩をかけている)という組合的な組織を地元の伝統工芸の30代を中心とした若手がつくり、今ある個々の技術を新しい形に変え、世界に出ていこうという活動をしている。海外の協力的なデザイナーと共同し、伝統工芸の技術を使いながらも新しいデザイン、コンセプトのもとに、きゅうすや新しい生地を生み出して海外に展開しようとしている。
伝統工芸はなぜ廃れつつあるのか?その原因は、伝統の技術継承、技術至上主義に陥り、マーケティング感覚がなくなっているのだろう。ただそれは、伝統工芸が「芸術作品」なのか、「商業作品(商品)」なのかという捉え方の曖昧さが思い切った変化を妨げているのかもしれない。歴史的芸術作品なら販売を目的としていないのであくまで芸術的な見地から評価されるべきであろう。しかし、多くの伝統芸能は自分たちで稼ぎをつくっていかなければならないビジネスとしての見地が必要とされている。ビジネスでは、顧客から評価されなければ存在意義はないのだ。このビジネスの観点から考えれば、時代が変われば、商品は変わっていかなければならない。人が着物を着ていた時代は織物産業は確かに必要とされていた。しかし、今のように洋服が主となった時に何らかの変化が必要なのはいうまでもない。やかんやきゅうすもそうである。お茶を家で作っていた時代なら必要とされていたが、いまやお茶もペットボトルの時代である。当然需要は減る。

マーケティング感覚

こういった時代の変化に対して、伝統工芸の職人や店主は根本的な策をあまり打ってこなかった。売上げが減る中、廃業したり細々と続けたりしている。スーパーができ、商店街の店が潰れていくような感じのことで、ビジネスの世界ではよくある流れではある。ただ、伝統工芸の多くのものにはやはりこのままなくなってはもったいないいう技術や美しさがあることが多い。だから、まさにリ・マーケティングが必要なのである。
リ・マーケティングというのはAZコンサルティングの造語だが、時代の変化によりずれが出てきたビジネスを再度マーケティングの基本に基づき、コンセプトや戦略を練り直すのである。伝統工芸に対し、今回の西武百貨店の有田焼の源右衛門窯とタイアップした、あらたな若者向けのカップや皿はまさに、リ・マーケティングの作業である。そして、京都でのGO ONの活動も同様である。
 マーケティングはビジネス活動の根幹です。特にもののあふれた現在のような豊かな社会においては、選択権は確実に買い手側にあります。従って、きめの細かい顧客への提案力が問われているのです。

さて、皆さんもこの番組に出てきた伝統工芸の復活をどのように自分ならするかを考えることはマーケティングの勉強になります。

いろはMBAの復習

顧客に対しどのように付加価値を付けているかは、マーケティング・ミックスと呼ばれる4P(Product, Price, Place, Promotion)により分析できます。この4Pが具体的なマーケティング戦略を考える基本のフレームワークになります。シンプルなフレームワークですが、このフレームワークに習熟し、使いこなせることがビジネスのプロの証です。
以下の図は、いろはMBAマーケティングのテキストからの抜粋です。

課題を解決する

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