【カンブリア宮殿】完全復活 奇跡の商店街

2014/03/27(木)放送

シャッター商店街と言われる、廃れてしまった商店街は全国で40%にものぼるといわれている。その中で丸亀町商店街は成功した数少ないモデルケースの商店街だ。1995年3万5千人の通行量を誇り全盛期を迎えていた丸亀町商店街だが、全国でもよくあったパターンだが、瀬戸大橋の開通とともに大手郊外店ができ、その後売上げが6割減、通行量は7割減とシャッター商店街へと向かっていった。それが、何年もの年月を再建への話し合いを重ね2006年にリニューアルオープンの第1弾がスタートした。売上げは2倍、通行量は3倍という成果を出し、その後次々と商店街全体がリニューアルしていった。大型店舗と違い、個店の集まりである商店街は利害関係が絡み合い、改革が非常に難しいのである。その改革をいかに成功させてかを見ることができた。

組織化する必要性

利害関係をそれぞれもつ個々の店舗であるが、バラバラに行動していてはやはり成果を出すことができない。一般の組織で言うと社員一人ひとりが自分の都合を考えて仕事をしていると烏合の衆となり結果がでない。人は、チーム、組織をつくることを通してより大きな成果を出すことができる。個々の利益と組織全体の利益、この両方をうまく整理していくことにより組織は成り立つ。そして、人はもともと社会的な動物なので、実は組織を組むこと自体は本来好きなのである。
  ただ、個と組織の利害関係を調整するリーダーがいないと、組織はまとまり、機能することはできない。そして、リーダーがしなければならないのは、機能的に、ロジカルにアイディアを出し実行していくという側面と個々が満足できる信頼関係を築く組織文化づくりの2つの面がある。
  丸亀町商店街も古川康造さんを中心として素晴らしい企画とコミュニティーの良さを引き出した信頼関係の確立ができたから再生をしたのだろう。
いずれにしろ、強いリーダーシップのもと、商店街全体が組織化されたことが、郊外店に対抗できるビジネスをつくることにつながったのだろう。

信頼関係とモチベーション

今回の放送で改めて感じたのは、信頼関係の重要性である。顧客との信頼関係、社員との信頼関係、こういったものでビジネスを強くすることができる。では、信頼関係とは何だろうか?良く使う言葉だが、それを明確に私たちは理解していない。私自身はこう思っている。信頼関係とはお互いを思いやる心である。友達でも信頼関係がある友達というのは、自分のことを思ってくれ、味方になってもらえる関係である。共存共栄である。これはビジネスの信頼関係も同じである。顧客との信頼関係とは、企業は顧客を欺くことなく最高の商品を届けることである。社員との信頼関係は、社員は企業のため、企業は社員のための共存共栄を心がけることである。関連業者との関係も、お互いの共存共栄を実現するように努力することである。
今回の番組では、個々の商店の地権者たちが信頼関係を見出すことができるかが、成否の大きな要因である。そこで、地域コミュニティーは大きな役割を果たす。個々の商店が、地域とともに一心同体となり、話し合い決めていくということのなかで、共存共栄の信頼関係は欠かせない。できるだけすべてのメンバーが発展できるように努力していこうという信頼関係の上に成り立っているのである。

  ここしばらくの間、社員のモチベーションという話が企業でよく出るが、「会社と社員の信頼関係はしっかり出来上がっているのか」という側面を考えることなしに一足飛びにモチベーションの話はできない。会社と社員の共存共栄がしっかりとなされない限り、社員は自分の仕事に対して自らコミットメントして働くことはしないだろう。薄っぺらいモチベーションのマネジメントには限界がある。給料のアップ、保証の充実等さまざまなモチベーションアップの施策があるだろう。でも、それはビタミン剤みたいなもので、一時的に効いても継続的には機能しない。やはり、根底の信頼関係の強化以外に継続的な社員のモチベーションアップは図れないだろう。

いろはMBAの復習

いろはMBAのマネジメントプログラムの中に、マネジメントの発生に関しての記述がある。マネジメントは(ここで言うマネジメントは特にピープル・マネジメントあるいは組織・マネジメントということになるが)、組織社会の発展により生まれてきた。個人でものをつくったり、売ったりするよりは、組織をつくり分業したほうがはるかに効率的にビジネスができる。そして、その組織が大きくなればなるほど、その組織を機能させる「マネジメント」という考え方、スキルが必要となってきたのだ。

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